「2017年オリコン日本顧客満足度ランキング オンライン英会話」において推奨企業として選出されました
2017-10-02
2016
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こんにちは。ラングリッチ教育企画部です。
日本には春、夏、秋、冬の四季がはっきりとありますよね。英語で四季(4 seasons)は、Spring, Summer, Fall/ Autumn, Winterですが、
なぜ、秋だけ「Fall」と「Autumn」の2つの言葉があるのでしょうか?
1. 秋は新しい季節だった
1000年以上古くから存在したsummerとwinterに対して、秋fall/autumnと春springは最近できた言葉だったのです。
なぜなら日本と違い英語圏では四季がはっきりとしていなかったからです。
そのため、分かりやすく暑い「夏」と寒い「冬」が主要な季節だったことに対して、
秋と春は2次的な季節となり、言葉も後からつくられました。
2. 秋と春の経緯
—12-13 世紀:
秋は収穫にちなんでharvestと呼ばれていました。
春はlent(キリスト教徒が4月のイースターに備えて断食をする期間のこと)と言われていました。
—14世紀:
秋は引き続きharvest。
春はlentと呼ばれなくなります。夏と同化したり、フランス語から(primtempts)やラテン語から(ver)を借りるようになりました。
—16世紀:
秋はharvestではなく、フランス語から借りた(Autumn)となる。
この16世紀に初めてSpring とFallが出てきます。
秋は「葉っぱが落ちる」という意味の”Fall (落ちる)of the leaf “を略してFallに。
春は「葉っぱが生える」Spring(生える) of the leafを略してSpringになりました。
—現在:
秋はこのFallと、16世紀にフランスから借りた(Autumn)の両方が使われています。
春は昔使われていたフランス語(primtempts)やラテン語(ver)は消え、Spring 一本になりました。
なぜ秋のAutumnだけが残ったのかははっきりとは、わからないのです。
3 . FallとAutumnの違い
基本的にはどちらを使っても大丈夫ですが
アメリカ:Fallを
イギリス:Autumnをよく使います。
アメリカにもAutumnを使う人はいますし、イギリス人もFallが秋であるということが理解できます。
カナダ:アメリカに近いカナダではFallを使うことが多いですが、フランス語圏ではAutumnもよく使います。
オーストラリア:Fallの利用率が比較的に高いと言われています。
イギリスの出版物では、アメリカにまつわることはFall, その他はAutumn の方が比較的良く使われています。
アメリカの新聞など出版物での使い分けの理由は「語呂合わせがいいかどうか」ということが多いです。
例:
“Soon enough, like the autumn leaves themselves, the full-blown fall season of shiny new shows will be upon us. “(Wall Street Journal)
また、Fallに比べて、一般的にAutumnはよりフォーマルな場面で使われます。
秋にまつわる名言:
“Autumn is a second spring when every leaf is a flower” (Albert Camus)
「秋はすべての葉が色付き始め、それぞれの彩を主張する2つ目の春である。」(アルベール・カミュ)
葉が生える(springする)春が「物事のはじまり」という季節であることに対して、
葉が落ちる(Fallする)季節の秋は「終わりに向かう」季節と考えることがあります。
でも、落ち葉が色付く秋は、春始まったことが「新しく生まれ変わる」季節でもあるかもしれません。