「2017年オリコン日本顧客満足度ランキング オンライン英会話」において推奨企業として選出されました
2017-10-02
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ラングリッチを運営するEnglishCentralのアドバイザーでもある、明治大学教授のチャールズ・ブラウンが、TEDxTokyoTeachersに登壇しました。彼の専門は応用言語学という分野で、主に語彙などについて研究しています。
このスピーチの中で、実際に英語のネイティブスピーカーの話す語彙数と、非ネイティブが話す語彙数について、そして英語を話すのに必要な語彙数に関して話しているので、内容を簡単にまとめてみました。
英語辞書の中には約600,000語の語彙が収録されていると言われています。これは、accept, accepting, acceptable, acceptsなどの単語を1単語と数えた場合の語彙数です。
その中で実際にネイティブスピーカーが使っている語彙数はどれくらいでしょうか?
英語圏で育ったネイティブスピーカーが大学を卒業した時点で習得している語彙数は、25,000~30,000語と言われています。
これは辞書に載っている600,000語から比較すると、約5%になります。
600,000語覚えるよりは、その5%の30,000語覚えるほうが、はるかに簡単なので、頑張れそうな気がしてきますね。
しかしながら、多くの日本人はどれくらいの語彙をすでに習得しているのでしょうか?
大学を卒業したと仮定すると、現在の制度では、小学校で2年間、中学校で3年間、高校で3年間、大学で4年間、合計12年間英語を勉強することになります。
その中でどれくらいの語彙を習得するかというと、だいたい2,000語程度と言われています。
これはネイティブスピーカーの習得している30,000語と比べると遥かに少ないです。何百時間、何年間と英語学習に時間を費やしているのにもかかわらず、この程度の語彙数にとどまってしまっているのです。
これは日本人にのみ言われていることではなく、英語を第二言語として学んでいる多くの国々が同じ問題を抱えています。
非ネイティブの多くが、ネイティブと比べて語彙数がとても少ないのは残念ですが、
実際に英語を話すのにはどれくらいの語彙数が必要なのでしょうか?
アメリカ英語、イギリス英語が使われている、新聞、本、雑誌、テレビ、映画、スピーチなど、様々なシーンで使われている大量の英語を分析したところ、
なんとよく使われる2,800の語彙が、あらゆるシーンで使用されているすべての英語の92%をカバーしていたのです。
2,800語と考えると、これはネイティブスピーカーの習得する語彙数の10%程度であり、すべての英単語の1%にも満たない量なのです。
つまり、私たち日本人のような非ネイティブスピーカーは、頻繁に使われている2,800語を習得することを目指せば、大半の英語を理解し、そして自分の意志を英語で伝えることができるようになるのです。
約600,000語という膨大な量の語彙の中で、頻繁に使われている1%未満、2,800語を覚えることで、
様々なシーンで使われている英語をほとんど理解できるようになるのです。
この2,800語をどのように習得していくかに関しては、また別の記事で説明したいと思います。
チャールズ・ブラウンのスピーチ動画が見たい方はこちらからどうぞ。